◇日経平均も米国市場と同様、サブプライム問題を背景に『リスク資産圧縮・逃避』の動きが鮮明。
・『株売り・債券買い』『ドル売り・円買い』を反映した『債券、為替と完全逆相関相場』を展開。
◇物色は【財務健全性と安定収益】に絞られ『輸出比率』投下資本利益率』が選別基準。成長性は期待されず、古典的な『PER(株価収益率)』などは全く通用しない。
◇日々のニュースに『(債券)格付け機関』(S&P)(ムーディーズ)(フイッチ)の名が出ない日はない。
格付け判定に伴い、相場が大きく変動していることは周知の通り。
この格付けは『デフォルト(債務不履行)リスク判定』であり、倒産確率の推定だが、その正確性が『いい加減』なことを批判するより、相場がそれで動く以上、利用するのが実際的といえる。
尤も、『基準が全く公開されない勝手格付け』のため、投資家は推定するしか方法がないが当方の研究では
『@自己資本比率Aインタレスト・カバレッジBROICROE』と推定される。
◇最重視すべきは『BROI(投下資本利益率)』であり、過去3年分の『有価証券報告書(有報)、貸借対象表(B/S)、損益計算書(P/L)』があれば分析は容易。
因みに、『(有報;ゆうほう)』は政府刊行物センターでしか入手困難だったが現在はネットで無料閲覧可能であり、絶対利用すべき。新聞の見出しをみる程度の幼稚な四季報の見方はできても、数字が読めないのでは話にならない。ともあれ『格付けを知る事』が現代株式投資で成功する必須条件。
◇『BROI(投下資本利益率)』を、『ROA(総資産利益率)』に置き換えても結果はほぼ同様。
以下に、『日経平均、TOPIX寄与度銘柄』の分析結果を示した。
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