・為替の円高進行は新興市場への資金流入につながるが、
東証1部市場や商品市況の軟化はリスク許容度の低下を招き、新興市場からの資金流出要因。
(1部市場)は円高や大型ファイナンス、貸し渋りによる影響が懸念され、先高観が乏しい。
以前のような、『新興市場独歩高』は想定し難く、マザーズ指数と日経平均との相関性の高さから、
東証1部市場をにらんでの値動きとなる。
大証の上方修正で時価総額上位銘柄を見直す動きが期待できるものの、
バイオ関連は軟調な値動きが続きそうだ。
キャンバス<4575>の上場で出尽くしとなったほか、
ナノキャリア<4571>、JCLバイオ<2190>と下方修正が相次いだことで警戒感が再び台頭。
不動産関連株への関心が高い。
新興市場の不動産株はダヴィンチ<4314>による『たな卸し評価損の計上見込み』に加え、
アルデプロ<8925>による決算発表の延期、明豊エンター<8927>によるリスク注記、
そして、貸し渋りに対する懸念から軟調な値動きを余儀なくされる展開となった。
しかし、短期間で大幅な調整を強いられただけに、反発のタイミングを探る局面。
週後半から、『実質・下期入り』を迎えるため、中間決算が徐々に意識される。
決算発表は10月後半以降となるが、上期の数字がほぼ固まりつつあるため、
業績修正の増加が予想される。
(4−6月期)決算発表では電子部品関連の業績回復が顕在化、上方修正が相次いだため、
再増額期待が高まりそう。
ただし、足元では円高が進んでおり、下期予想が保守的となる可能性が残る。
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